アトムリビンテックのあゆみ ~ スライド丁番国産化へ
スライド丁番は第二次世界大戦後、旧西ドイツで生まれました。
日本に入ってきたのは1965年(昭和40年)頃で、東京と大阪それぞれ1軒ずつの金物屋が輸入代理店になって販売していました。
それまでの丁番の概念からはおおよそかけ離れたものだったため、なかなか普及しませんでした。
そのような状況のもと1969年(昭和44年)、当社は日本で初のスライド丁番国産化に踏み切りました。
当時としてはかなり無謀と思えるチャレンジでしたが、3代目社長の「近い将来、家具や住宅の工業化がさらに進み、それに対応できる丁番が必ず必要とされるようになる」という将来に対する読みと、「よその国で造れるものが、日本で造れないわけがない」という日本の技術に対する確信から断行するに至りました。
苦戦の末の自社開発を経て、1971年(昭和46年)に「110°スライド丁番スタンダード型」を発売。しかし当初は、不慣れや当時の業界の技術水準等の原因から、設計ミスや精度不足など失敗とクレームの連続でした。
※スライド丁番については、当社広報誌ATOM NEWS 191号の「What is ATOM」において、社長 髙橋良一がQ&A形式でお答えしています。こちらも是非ご覧ください。