[開発小話1]ペット用ドア「ペットくぐ~る」
当社では身近なところに潜むアイディアをもとに、多くの製品を開発して市場に送り出しています。今回は、ペット用ドア「ペットくぐ~る」の開発を担当した開発部 早川主任に、商品開発の道のりを教えていただきました。
-どのようなきっかけで開発がスタートしたのですか?
開発当時(2002年)より以前はペット用ドアというと海外製品しかなく、ドアに取り付けたとき出っ張ってしまうため、日本家屋独特の引戸には設置できませんでした。そこで「日本の住宅でも使いやすいペット用ドアを作ろう」と、商品開発が始まりました。
-開発で苦労したところはありますか?
私自身はペットを飼っていなかったので、犬や猫を飼っている社員から情報収集をし、その意見を聞きながら設計を進めていきました。もっとも苦労したのは引戸にも使えるように「扉からの出っ張りを、目隠しパネルを含めて2mm以内に納める」という部分です。また、最初の試作品はフラップが一枚板だったのですが、弊社の展示会にいらっしゃった愛犬家のお客様が「鼻を使ってドアを行き来する様子が痛々しい」とおっしゃっていたのを社員が聞き、「フラップが真ん中から2つに折れればショックが和らぐのでは」というアイディアが生まれ、今の2つ折れの形になりました。
-実際に使われるお客様の声が反映された製品なのですね。
そうですね。お客様の声が開発に活かされているのもこの製品の特長です。製品名も社内の公募と投票によって決まったものですし、お客様をはじめ、会社全体に応援してもらって完成した製品という感じです。
購入したお客様からも「扉を開け閉めせず、自由に愛犬が行動できるようになり、わずらわしさが削減できた」などの声が寄せられてうれしく思っています。
すでに開発から10数年経ちますが、現在も多くのお客様にご利用いただいております。
製品情報:ペットくぐ~るカタログ(PDF版)