住まいに役立つ仲間たち
弊社広報誌「ATOM NEWS」にて185号から201号に連載していました「住まいに役立つ仲間たち」をご紹介いたします。「住まいに役立つ仲間たち」は、カラクリ作家 塩浦信太郎さんが住まいに係る意外な場所やものなどに着目し、イラスト付でミニ知識を紹介しています。
185号 玄関Patt1「扉」
毎日、当たり前のように出入りしている扉(玄関ドア)ですが、じつは、明治時代以前には、一般の人たちの生活の中ではあまり使われていませんでした。 |
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引き戸は、アジアで玄関などによく使われる形態ですが特に日本では、さまざまなところに適した引き戸を考え出しました。 |
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皆さんが外から帰宅するとき、一番はじめに遭遇するのが実はドアの取手です。冬に乾燥した手でドアに触れたとき、突然起きる静電気のショックを感じるドアの取手です。空間を閉じている扉は西洋から入ったドアの「取手」と日本の引き戸に付く「引手」とは、おのずと違いがありますが、これらを少しひもといてみたいと思います。 |
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いろいろな扉類を、枠や箱に取り付けて軽く開け閉めする、あるいは回転させる役割を果たしているのが丁番です。お城の大きな門に使われている丁番から小さな小物入れまで、さまざまな条件に応じて進化し続けている影の立て役者それが丁番なのです。 |
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現代人のカバンの中には、三種の神器のごとく、携帯電話、お財布、そして家の鍵が必ず入っていると思います。昔から鍵と錠前をめぐり、それを破ろうとする石川五右衛門のような大泥棒と、これを防ごうとする城主や家主との攻防戦が続いてきたことを考えると、鍵と錠前は、ある意味で歴史を映す知恵の産物かもしれません。 |
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最近観たSF映画の中で、鍵の代わりに瞳の認証でドアを開けるシーンがありましたが、これが鍵と錠前の進化の一部なのでしょう。それにしても、私の学生時代のように、ロッカーの鍵を失くしてしまったとき、プラスチック定規をナイフで削りだし、自分で鍵を作れた時代は、幻となってしまうのでしょうか? |
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家に当たり前のように付いている窓をよく見ると、まるで窓は家の目のようにも見えます。 |
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整然としたシンプルな部屋を演出するために、陰で一役買っているのが押し入れ(クローゼット)です。 |
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おそらく、あなたの家の床は板張りのフローリングではないですか?初めて部屋のドアを開けるとまず視界に入るのが壁と床です。家具のない状態では床が部屋の表情を決めてしまいます。 |
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二階建ての家を建てるとき、階段は一階と二階を繋ぐ大切な役目を果たします。設置する場所によっては、家の中の動線がおおきく変わってしまうなど、階段は頭を悩ます空間である一方、とても魅力的な世界を演出できる空間でもあるのです。 |
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まだ台所に釜があり薪でご飯を炊いていた時代、多くの家庭の台所は土間にありました。つまり台所には火と煙の匂いが充満していた時代です。そこから台所は急激な変化を遂げ、家のインテリアの一部を担う現代のシステムキッチンへと進化していきました。まずは火と煙の匂いがした時代の台所のおはなしをしましょう。 |
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台所から「キッチン」へと変貌した要因は、料理方法に関係があると思います。 |
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天井は本来、屋根裏を隠す役割と、それに加えて家の中を保温する役割を持っています。現在、一般的な家庭の天井では、板張りか天井用のクロスが張られていることが多いようですが、寝る時にしか目にすることのない、天井のことを少し考えてみました。 |
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厠は本来、私たち人間にとってなくてはならないものであり、身近なものなのにもかかわらず、昔は玄関から離れた場所に配置されていました。それは当然、臭いや衛生的な問題があったからでしょう。今回は、家の片隅に追いやられていたけれども、人間にとってなくてはならない「厠」のおはなしです。※これは厠が水洗トイレに変わる前のお話です。 |
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海外のセレブが来日すると、ハイテク化された日本の便器に感動し、購入して帰国する話をよく耳にします。温かい便座やお尻を洗ってくれる温水洗浄便器など、たしかにトイレは至せり尽くせりの空間となりつつあるようです。 |
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お風呂は、からだも心もリフレッシュさせてくれる、不思議な空間。 |
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自分の家の屋根のことは雨漏りでもしない限り気にかけないものですが、昨今ではスマートフォンの地図アプリでも自宅の屋根を見ることができます。上から見ると意外に屋根の面積が広いことに気がつきます。また、昔は本瓦の屋根を多く見かけましたが、東北の震災以降は、屋根に軽い素材を使用するようになり、その表情も変わってきました。 |
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