アトムニューズ取材メモ No210編
アトムニューズ210号の「古今東西たてものがたり」でお邪魔した際の取材メモをご紹介します。
国立天文台・三鷹キャンパス
取材の際に頂いたパンフレットによると、日本で継続的に星の観測をするようになったのは、江戸時代後期、幕府天文方の浅草天文台からだそうです。
葛飾北斎が描いた『富嶽百景』の『鳥越の不二』に天体の位置を測定する器具を据えた「浅草天文台」が描かれています。
明治21(1888)年に現在の港区麻布に「東京天文台」が作られ、その後、大正13(1924)年に三鷹へ移転しました。
三鷹キャンパスには移転当時の建物が現存しており、文化財に指定されている建物が多数あります。
[国登録有形文化財の建造物]








太陽塔望遠鏡(アインシュタイン塔)



アインシュタイン塔の地下には、当時の機器が展示されています。
今では当たり前に電気で冷やす冷蔵庫ですが、昔は氷を使って中の物を冷やしていました。
当社も昭和10年頃、家具用金物のほかに家庭用木製冷蔵庫の金物も取り扱っていました。
明治期最古の望遠鏡
本誌4ページにも掲載しました明治期最古の望遠鏡は、大赤道儀室(天文台歴史館)に展示されています。
こちらは、平成11(1999)年に天文台の古い建物を取り壊した際に見つかったそうです。
三鷹市星と森と絵本の家
国立天文台三鷹キャンパス内にある「三鷹市星と森と絵本の家」は、大正4(1915)年に建てられた国立天文台の旧1号官舎を保存活用した絵本の展示施設です。


旧1号官舎は高等官用に建設された官舎で、広さは約55坪、居間や客間、書斎のほか、女中部屋や書生部屋などがありました。
当時43号棟まであった官舎は90年近く使用されていましたが、老朽化が激しく、平成16(2004)年にすべて取り壊されることになりました。
しかし旧1号官舎は最も古く、文化財としての保存を望む声も多かったため、天文台と三鷹市が協力し、保存活用されることになり、建物はいったん解体されたのち、復元・再築されました。


こちらは当時の姿のまま再現された旧・客間と次の間です。絵本や昔遊びなどを楽しむことができます。


旧居間/居間兼食堂は、天井を外した吹き抜けとなっており、絵本の展示室となっています。
Information
その1 アトムニューズ各号で特集した場所をこちらにまとめました。お散歩のお供に。
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