取手には裏ねじタイプ、面付タイプ、両面タイプなどがありますが、それぞれの特徴について教えてください。
回答
裏ねじや面付とは、取手の取付方法についての呼称です。
裏ねじタイプは、図-1のように取手の付く側と反対の裏側から小ねじで取り付ける方法です。取手にはあらかじめ雌ねじが切られています。また、扉にはねじを通す穴を前もってあけておく必要があります。利点としては、表からねじが見えないこと、面付タイプに比べて耐引っ張り力に勝ることなどが挙げられます。家具の取手は殆ど裏ねじタイプを採用しています。なお、このタイプは収納扉専用となります。
面付タイプは、図-2のように取手の付く側と同じ側から取手を木ねじなどで取り付ける方法です。取手にはねじ用の穴が設けられています。前もって扉に穴加工をしておく必要がないので誰でも簡単に取り付けられるのが利点です。反面、裏ねじに比べて耐引っ張り力が劣ります。またねじが表から見えることなども短所といえるかもしれません。建具分野の扉に多く用いられるタイプです。
両面タイプは、図-3のように両面に付く取手を同一ねじで締結する方法です。間仕切扉専用で、多くは大型の取手に使用します。利点は、ねじが見えないように工夫されていること、両面の取手とも同じ高さ位置に取り付けられること、面付タイプに比べて耐引っ張り力に勝ることなどが挙げられます。