第12次中期経営計画をアップしました
弊社ホームページ「株主・投資家情報」に「第12次中期経営計画(2024年7月1日~2027年6月30日)」をアップしました。
詳しくはこちらをご覧いただくとして、今回は概略をご紹介します。
1.企業スピリット
◆ 伝統を活かし、変革に挑む
当社は「伝統」を活かしながら「変革」に果敢に挑む組織の活力によって、ファースト精神(他社に先駆ける進取の精神)を連綿と受け継いできました。
その結果、つくる力(市場ニーズに応える企画開発力)、売る力(全方位型営業による販売力)、つなぐ力(提案型の営業活動と、展示会などを含むCSタワーでの活動によるお客様とのコミュニケーション力)などの独自の特長的なスタイルを築くことができました。
これら121年の社歴で培ってきた当社独自の事業スタイルを有効に活用できる原動力(人材)を確保するために、全社的な連携体制の強化と環境を整備し、社員一人ひとりが責任と自覚を持って積極的に行動することによって、未来を切り開いていくことができる突破力を備えた発想豊かな人材の育成に努め、ユーザビリティの高い商品とサービスを丁寧に提供し続け、豊かなライフスタイルをサポートする「住空間創造企業」への進化を目指します。
2.基本方針
◆ 持続的成長に向けた新たな付加価値の創出
・独自の機能を内包するソフトクローズ関連商品の発展性と全方位営業ネットワークの優位性を活かした周辺の事業領域と販路の拡大・拡充への取り組み
・環境の変化に即応できる柔軟な技術開発力の強化
・積極的に行動できる発想豊かな人材の育成
・株主様との中長期的な信頼関係の維持
3.事業環境
住宅用内装金物業界は、減少傾向で推移する新設住宅着工戸数を背景とした市場規模の縮小と競争の激化に加え、後継者・人手不足の顕在化によって、零細な金物屋においては、今後、更に淘汰や整理統合が進展するものと見られている。金物業界は変革期を迎えていると云われてから久しい中、コロナ禍を経て、新たな需要と付加価値の創出が大きなテーマとなっています。また、働き方改革の推進やリモートワークの普及により、日常生活の常識は大きく変化したことに加え、カーボンニュートラル実現に向けた省エネ化への進展も相まって、住宅業界では量から質への転換期を迎えるなど、住宅に求められる価値も新たな局面に立っており、必然的に金物業界においても、需要の変化にいち早く順応する機動力のある事業スタイルへの変革が求められる状況です。
4.経営戦略
▶ 「変革」に挑む、活力ある組織づくり
▶ 競争優位性の確保
▶ ファースト精神の貫徹
▶ 経営環境の変動に左右されにくい社内体制と財務体質の構築
▶ 企画開発型企業としての付加価値の創出
▶ 安定成長を可能とする市場優位性の維持と収益力の向上
▶ 将来を見据えた投資の継続
▶ 「内装金物」という事業ドメインと「ATOM」ブランド浸透に向けた取り組み
▶ 環境への取り組み
▶ 環境・福祉・ユニバーサルデザインに配慮した「ものづくり」の推進
▶ 社会性の向上
5.具体的な戦略と施策
◆商品戦略
▶ 「開発部」を主軸にした現場主義に徹した商品開発の具現化
▶ ソフトクローズの成功に基づく「ものづくり」の原点回帰
▶ より質の高い「企画開発力」の追求
▶ 商品開発を円滑に進めるための開発体制の連携強化
▶ 「秋の内覧会」と「春の新作発表会」を通じた商品展開と販路拡大の機会創出
◆市場戦略
▶ 商談スペース「LIVIN’ZONE」の刷新と拡充
▶ CSタワーの活用による非住宅部門への事業領域の拡大
▶ 西日本市場における物流システムの構築
▶ 海外での取り組み
◆情報システム戦略
▶ 統合型業務ソフトウェアの 継続的バージョンアップ(今後の変革にも対応可能なシステム基盤の再構築)による業務効率の向上
▶ S N Sを積極的に活用した販売支援ツールの拡充とホームページの最適化
6.未来を担う次世代に向けた挑戦
◆新時代のライフスタイルをクリエイトするアトムCSタワーの有効活用
▶ 内装金物のトップランナーとして商品力を認知していただく視聴覚スペース
▶ 情報発信のキーステーション
▶ 次世代に繋がるビジネスの創出
7.株主還元方針
「年間配当金は利益水準のいかんに関わらず最低でも1株あたり30円を維持する」ことと、5年を節目とする記念配当の維持・継続を目標に掲げた前期中期経営計画を引き継ぎつつ、業績の推移に応じて柔軟に検討・実施します。
※2023年6月期は特別配当、2024年6月期および2025年6月期は記念配当を含みます