入谷で富士登山
7/1より富士山の山開きですが、弊社のある東京都台東区入谷でも富士山の山開きがあります。
弊社近くの小野照崎神社の境内にある「下谷坂本富士」です。
江戸時代中期に富士信仰が盛んになり、江戸を始めとして富士講(富士信仰の集団)があちこちで結成されました。しかし当時の富士山はなかなか気軽に行ける場所ではなかったため、行けない人のために関東各地でミニチュア富士山が作られました。富士塚に登ることで富士山に登ったときと同じご利益を得られるとされたようです。
小野照崎神社の下谷坂本富士は、1828年(文政11年)、富士山から本物の溶岩を運んで築いたものと言われ、国の重要有形文化財に指定されています。
普段は門が閉まり立入はできませんが、毎年、6/30と7/1のみ登山することができます。
富士塚がある小野照崎神社は、小野篁(おののたかむら)を主祭神とする学問と芸能にご利益がある神社です。樋口一葉の「たけくらべ」にも「小野照さま」として登場します。
小野篁は、平安初期の公卿・学者・歌人で、小倉百人一首の「わたの原八十島かけて漕ぎいでぬと人には告げよあまの釣舟」を詠んだ人物です。また、閻魔大王の手伝いをしていたとの伝説もあります。
■小野照崎神社
住 所:東京都台東区下谷2丁目13-14
URL:http://onoteru.or.jp/