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ドア・引戸・折戸などの建具金物、クローゼットなどの収納の金具や家具金物、手摺や物干し金物など「住まいの金物」の製造、販売。

アトムリビンテックのあゆみ ~ 関東大震災

大正12年(1923年) 関東大震災が産業界に活を入れる

第一次世界大戦が終息して先進諸国の産業が平和産業に復帰して来るにつれて、日本の好景気も徐々に沈静し、大正10年代(1921年~1926年)には不況に向かった。当然ながら家具金物業界も相当な不景気になった。 

髙橋良助商店も同様であったが、自ら職方を抱えている以上、売れ行きが悪いからといって仕入れを止めることも、自家製品の製造を中止することもできない。関東大震災に見舞われる頃には、店舗部分には商品が置き切れず、住宅部分にも積み込まれていた状態であった。 

関東大震災は、日本の景気が沈滞して不況のどん底に喘いでいる最中に起こった。しかし震災による衣食住の大消耗は、災害後の復興景気となって産業界に活を入れる結果をもたらした。 

家具業界においても、この時を転機として古き佳き時代を享受していた旧問屋勢力が衰退して、新勢力が台頭勃興したのである。
髙橋良助商店が、一応、家具金物業者としての業容を整えたのも、この震災を契機にしてであった。

 震災後まもなく、跡地にバラック建てを再建。髙橋良助は震災時に機転を利かせて在庫商品を井戸に投げ入れ、家屋はともかく商品そのものの焼失は免れたが、漏れ損じてすぐには売り物にならぬ金物類を手直し再生して、粕壁(現在の春日部市)から、遠路、自転車にリヤカー牽きで東京入谷の店へと運んだ。これが面白いほど売れたという。

pen8b1923年の出来事

 ・東京 築地市場が開場
 ・東京 丸の内ビルディング完成
 ・寿屋(現・サントリー)の鳥井信治郎が国産初のウイスキーを製造開始
 ・日賀志屋(現・ヱスビー食品)が創業し、孔雀印カレー粉を発売
 ・「文藝春秋」創刊

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