亜鉛ダイカストに施すメッキ
亜鉛ダイカストには、自由な形状を求めることができ、製品価格も安価なため金物の素材としても広く使われています。しかし、これに施すメッキは難しく高度な技術を必要としています。
亜鉛は、
- 酸やアルカリに犯され易い金属である。
- 若干の不純物がどうしても介在しており、鋳造時に酸化物の混入と部分的冷却による組織の不均一性が生じ易い
- 表面は0.2~0.25mmの緻密硬質なチル層であるが、内部は粗粒で、ピンホールが表面にも露出する場合もあり、これがメッキに大きな障害になる、などのマイナス要素を持っています。脱脂、酸洗いに特別の配慮を必要とし、メッキが完全でないとかえって腐食を助長するなどの問題を有しています。
銅ストライクメッキをして素早くしかも全面に銅メッキをして亜鉛がメッキ液中に溶け出すことを防いで、その後の工程に入るなどの技術的研究が積まれています。
