メッキから見た良いデザイン
無理・無駄なメッキ加工を極力避けるような、工夫と配慮をした製品のデザインをすることが、結局、低コスト・短期納期の実現につながります。
以下に、注意すべきデザインの例を示しますので、ご参考にして下さい。
ポイント1 | 凹部とか盲穴のような、研磨しにくい部分を作らないこと。 | ![]() |
ポイント2 | 2種類以上の金属を組み合わせないこと。 ・局部電池の作用で接触部分が腐食し易くなる。 ・前処理が不完全になり易くなる ・異質金属との間で密着不良が生じ易くなる。 |
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ポイント3 | 深いカシメ、深い溝、盲穴などを避けること。 ・狭い隙間の洗浄が不充分になり易い。 ・内部にメッキ液が残留し、シミなどの原因になり易い。 |
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ポイント4 | 角張った部分を作らないこと ・鋭角の先端部からメッキが着き始めるため。クロームメッキなどの角部が焼けたメッキになり易い ・メッキの厚さにバラつきが生じやすくなる。 |
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ポイント5 | 空気だまりができないようにすること。 ・空気だまりにメッキはできません。 ・メッキ液に製品が浮いてメッキができません。 |
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ポイント6 | 製品をメッキ液に漬けるために必要な、引掛けやすい形状にすること。 | |
ポイント7 | バレル研磨をする製品の場合には、平板上の形は避けること。 ・バレル研磨中に製品が重くなって、くっつきやすくなる。 ・打痕やシミが生じやすくなる。 |