金属はいずれも、大気中では永くはその特有色感と光沢を保つことが出来ません。空気中の酸素と反応して、酸化物を表面に作って曇り変色して錆びていきます。
また、金属は一般的に、素地のままでは柔らかくて傷付き易いとか、あるいは熱に弱いなど、そのままでは実用に供しにくい弱点を持っています。
そこで、使用する目的にしたがって、金属の表面を内部とは異なった性質にすることを「表面処理」といいます。
表面処理は次のような目的と種類があります。 | |
防 食 | 亜鉛、すず、ニッケル、クロム等のメッキ。 酸化皮膜処理(黒染め、アルマイト)。 |
美 観 | 金、銀、銅、ニッケル、クロム等のメッキ。 塗装。電解・有機着色(ステンレスの着色やアルミニウムの着色等) |
硬 化 | クロムメッキ、アルマイト等。焼入れ。 |
耐 熱 | セラミック溶射等。 |
熱 絶 縁 | セラミックコーティング等。 |
光 反 射 | アルミニウムの電解研磨。銀メッキ等。 |
