耐震金物
平成7年の阪神大震災において、家具の転倒が原因となった「被害報告」が多数報告されました。
これらの被害報告を見ると、「下敷きになる」「避難路が塞がれる」「破損したガラスや収納物の散乱により怪我をする」の三つに大きく分けられます。
特に、就寝中に家具が倒れてきたら大変です。使用中の家具に「家具転倒防止金具」を取り付けてしっかりと壁と家具を固定して下さい。
「家具転倒防止金具」は、あくまでも安全を補助的に保護するものです。決して、常日頃の地震に対する安全への気配りに勝るものではありません。
- 震度5以上になると家具類は転倒します。日頃から転倒防止の工夫を心掛けましょう。
- 本棚など特に背の高い家具には、重いもの、燃えやすい物、またベンジン、アルコールなどの危険物はのせないようにしましょう。
- 幼児、老人、病人の部屋には家具を置かないように心掛けましょう。
- 消防庁の呼びかけにもありますが、家具は窓ガラスの近くに置かないようにしましょう。
- 家具の扉のがらす破損防止に並びに家具の収納物散乱防止等を合わせて対策する事をお奨めします。
耐震金具の種類
A.家具の転倒防止金具
地震等の振動によって家具が転倒する事を防止する金具です。
取り付ける場所により、「壁または柱に取り付けるタイプ」と床に取り付けるタイプがあります。

B.耐震補助金具
これは地震等の振動によって家具の上のものが落下する事を防止する金具です。「重ね家具を固定する金具」「扉や引出しが振動によって勝手に開かないようにする金具」「振動によって棚から物が落ちないようにする金具」などがあります。

耐震金具の使用にあたっての注意
- 耐震金具を壁などに取り付ける場合は、必ず芯材のある場所に取り付けて下さい。
- 耐震金具を取り付ける木ねじは、長めのものを使用して下さい。
- 木ねじを正しく使用して下さい。