アトムニューズ取材メモ No192編
6月に発行しました、アトムニューズ192号でお邪魔した「高島屋日本橋店」の取材メモをご紹介します。
バルコニー
P6下にもある正面玄関の写真ですが、バルコニーの下の方をクローズアップすると・・・
蛙の足を広げたようなものが。
P5中段にも書かれていますが、これは「蟇股(かえるまた)」という和様建築で見られるデザイン。
もともとは、社寺建築などで頭貫(かしらぬき)または梁(はり)の上、桁との間に置かれる山形の部材のこと。
本来は上部構造の重みを支えるものでしたが、のちには単に装飾として、さまざまに彫刻して破風などにつけられました。
正面玄関
正面玄関だけでも、雷紋やアカンサスなど様々な文様が使われています。
また、大理石の長押にあたる所には釘隠しが。
階段の化石
階段や壁に使われている大理石には、アンモナイトの化石がバッチリ見られます。
蛇?
南側5階部分に白蛇が!こちらは笠置季男の作品。昭和27年の増築の際に作られたそうです。
蛇に見えるけど、モチーフやタイトルは「不明」だそうです。
屋上噴水
緑豊かな屋上庭園。こちらにある噴水は小森忍が装飾したもの。
小森忍といえば、187号でご紹介した「ライオン銀座7丁目店」の店内のタイルを作った方です。
屋上に象
P5にも掲載されていますが、タイからきた小象は「高子」と名付けられ、昭和25年から4年間、屋上で飼育されていました。
汐留から歩いてやってきた高子は、クレーンで屋上へ。
その後、昭和29年に上野動物園に引き取られる際には、1500kgと大きく成長したため、こちらの階段を使って移動したそうです。
Information
アトムニューズ各号で特集した場所をこちらにまとめました。お散歩のお供に。