ラワン

ホームセンターなどでよく見かけるラワンは、東南アジアのフィリピンなど一年を通して暖かな地域で育つ植物です。
その生育環境のため年輪がはっきりせずプロたちのなかでは『大きな草』と呼ばれることもあります。
此ノ木は柔らかく虫がつきやすいので使いづらいようですが各種の合板用材(型板や下地材)として最も多用されてきましたし、トラックの荷台や作業場の床材としても活躍しています。有名な木ではないかもしれません。また、直接見たり触れることも少ない木かもしれませんが、私たちの身のまわりで立派に役立っている代表格がラワンだともいえるのです。

監修 石塚典男(木香家)

出典:アトムニューズ214号 8ページ
「アトムニューズ」バックナンバー