チーク

チークは、熱帯地方の樹木で、中国経由で日本に入ってきた木材です。独特な香りと光沢を持ち、茶褐色が特徴的な木材、それがチークです。世界三大銘木のひとつとされ、国会議事堂や豪華客船クイーン・エリザベス号の内装にも使われています。

チークが銘木と呼ばれる理由は、その特質にあります。油分(チークオイル)が多く含まれており、病害虫に強く、加えて耐候性にも優れています。チークは高価な値段で取り引きされていたので「成金の木」とも呼ばれてきました。皆さんも木彫りの象を目にしたことがあるかもしれませんが、日本には装飾品や小物、家具などの加工品として輸入され、長く親しまれています。

監修 石塚典男(木香家)

出典:アトムニューズ206号 8ページ
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