桧(ヒノキ)

桧板の色つやを見ると、どこか日本的な美しさを感じます。それに加え、独自の芳香はいやしの効果を持ち合わせているのです。

桧という名称の由来には諸説ありますが、火をおこすのに使われていた「火の木」や、「日の木」つまり尊い木を意味すると言われています。いずれにしても人々の暮らしの中でとても身近な木であることは間違いありません。この木は寺社などの仏像などにも多く使われてきました。樹齢が百年以上の桧は、伐採後、専念は使い続けることができると伝えられています。その証拠に桧が多用された法隆寺の金堂や五重塔は千年以上の時が経っても、世界最古の木造建築物(国宝)として存在し続けているのです。

監修 石塚典男(木香家)

出典:アトムニューズ203号 8ページ
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