お風呂は、からだがよろこぶ癒やしの空間

お風呂は、からだも心もリフレッシュさせてくれる、不思議な空間。
日本人に「もし休みが取れたら、どこに行きたいか?」と尋ねると、答えのナンバーワンは、温泉かも知れませんね。自宅でも、いち日の終わりには必ずお風呂に入り体を休めます。
それと同時に、お風呂はいち日をリセットするのにとても大切な場所なのかもしれません。

古代ローマのテルマエ風呂

日本人が現在のようなお風呂に入るようになったのは、江戸時代からです。海外では、古代ローマ人が古くからお風呂を楽しんでいましたが、ローマ帝国がキリスト教を国教とした後では、人前で肌を出す行為は風紀を乱すというので、湯船に浸かることは徐々にすたれてゆきました。

世界では、日本人ほどお風呂に入っていません

1日の疲れを癒やすべく「あつ〜〜」と言いながら湯船に入る民族は他にはありません。海外の多くの人たちはシャワーで汗や汚れを洗い流すだけです。

お風呂と仏教

日本でお風呂が普及した理由は宗教の影響でした。仏教では水で身体を清める沐浴が行われていました。ですから温かい水に浸る銭湯文化が庶民に受け入れられたのも不思議ではありません。

温泉大国ニッポン!

火山列島の日本には3,000以上の温泉がわき出ています。地震や火山の災害も多発する国ですが、それゆえに受ける恩恵もあるのです。

温泉文化は裸の付き合い

海外の人たちが日本の温泉にはじめて入るときにみんなが裸で入ることに驚きますが、慣れてくるとその良さがわかってきて、次からは裸に抵抗がなくなってくるようです。

ユニットバスの進化。まるで乾燥機

忙しいサラリーマンたちのなかではユニットバスをそのまま乾燥機代わりに使用する人が増えているようです。

記録に残る三古湯

720年に完成した『日本書紀』には兵庫の有馬温泉、和歌山の白浜温泉、そして愛媛の道後温泉について書かれてあり、「日本三古湯」と呼ばれています。

やはりお風呂は、お猿さんも人間も気持ちいいんですね!!

動物をみていると、からだに気持ちのよい場所をよく知っています。人間も、気持ちがいいと感じることは、健康にも良いと思います。やはりお風呂は楽しく入りましょう。

出典:アトムニューズ200号 7-8ページ
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