ウォールナット(くるみ)

一年を通じて常緑で不老長寿の木とも呼ばれる松は、神様が降りる神聖で縁起の良い木ともされ、新年を迎える松飾りや盆栽など日本人にとって特別な存在です。また、能の舞台中央の鏡板に描かれた松は、影向(ようごう)の松と呼ばれ、この影向の松はこの世に神仏が現れた時の仮の姿の姿とされています。

有用材の赤松は里山や尾根などに生息し、黒松は防風林などとして海岸線や岩場に生息し浮世絵の中でも多く描かれています。

建材としての松は、国内産を地松(じまつ)と呼び外国産の松(パイン)と区別しています。粘り気の強さを生かして、波打つように曲がった松梁を古民家で見かけた方も多と思います。

監修 石塚典男(木香家)

出典:アトムニューズ211号 8ページ
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