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ドア・引戸・折戸などの建具金物、クローゼットなどの収納の金具や家具金物、手摺や物干し金物など「住まいの金物」の製造、販売。

戸車の車輪に、V型・Y型・T型・丸型・平型などがありますが、それぞれの特徴について教えてください。また、丸型と平型に適用するレールがカタログ中に見当たりませんが、なぜですか。

回答

V型・Y型・T型は、比較的新しいタイプの戸車で、床面にレールを突出させたくない、レールに物がぶつかってレールが曲がるなどの不具合発生を避けたいなどのニーズと、床への溝加工が容易にできるようになったことから生まれた「床に堀り込んで取付けるレールとそれに対応した戸車」です。

それらの違いをさらに申し上げますと、V型は、レール全体を床の中に堀り込んで取付けるタイプのレール及び戸車です。レールの堀込み深さは比較的深くなります。Y型は、車が外れにくいようにレールに脱輪防止溝を設けてあり、戸車もそれに対応した形状になっています。T型は、レールはやはり堀込みになりますが、脱輪防止兼戸車走行ガイド溝の部分のみが堀込みとなり、車が走行する接地面は床の上に出ています。したがって堀込み深さが比較的浅くて済むタイプです。

丸型と平型は、旧来より長年に亘って使用されている戸車で、丸型は、甲丸レールと呼ばれている半円断面形のレール上を走るタイプの戸車です。甲丸レールは弊社では扱っておりませんが、戸車を扱っているほとんどの建築金物店においてあります。甲丸レールの材質には、真鍮、鋼、ステンレス、鋼にビニール巻きしたものなどがあります。断面サイズも引戸の重量に応じた多くの種類があり、長さは1,800mm、2,700mm、3,600mmの規格サイズがあります。

なお、戸車およびレールの最近の傾向としては、快適性の追求からレールは床面から出っ張らない「堀込みレール」が、戸車は施工の短縮や簡易化の追求から「調整戸車」が主流になっております。

平型は、敷居の溝の上を直に走るタイプです。従ってレールはありません。戸襖などに用います。

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