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ドア・引戸・折戸などの建具金物、クローゼットなどの収納の金具や家具金物、手摺や物干し金物など「住まいの金物」の製造、販売。

「日経IR・投資フェア2017」にて受けたご質問

  • 2017年8月31日

先日開催された「日経IR・投資フェア2017」にて、アトムリビンテックのブース並びに会社説明会に、たくさんの方にお越し頂き、誠にありがとうございました。
数多くの投資家の方々とお話ができて、とても勉強になりました。

今回は、皆さんと色々なお話しをする中で、頂いた質問をいくつかご紹介します。

 

Q どんな会社なの?

 アトムリビンテックは、家具金物・建具金物など、住宅用内装金物全般の企画・開発・販売を行っています。
主として当社が企画・開発した商品(取扱品の80%程度)を協力工場に製造委託し、「ATOM」ブランドで国内全域の家具メーカー、建築金物店、ハウスメーカー、住宅設備機器メーカーなどに販売しています。取扱いアイテムは年々増加し、現在では5万アイテムをはるかに凌ぐ数にのぼります。皆さんの住宅の身近なところで活躍しています。

Q いつ上場したの?

 2000年(平成12年)9月にJASDAQ市場に公開しました。
現在は、東証JASDAQ/証券コード 3426 となります。

 

Q アトムリビンテックと住宅市場の関係は?

 当社が提供するアトムブランドの商品は、住宅業界に欠かせないものだけに、新設住宅着工戸数の変動に影響を受けやすい点があります。
この後、当社の関連する住宅市場を取り巻く環境は、決して楽観的なものでありませんが、復興住宅の着工増加や2020年の東京オリンピックに向けた建設需要、耐震、エコ対応、介護・福祉施設、高齢化対応など、更に住宅リフォームへの需要も期待でき、近い将来、現在の水準から大きく減少するリスクは考えられませんので、市場のニーズにマッチした商品を開発する力がある企業には、競合を勝ち抜き、成長を遂げるチャンスは十分にあると考えております。

 

Q 経営指標について教えてください。

A 指標については、下記のとおりとなっております。(8/30現在)

売上高(前期比) 10,532百万円(6.2%)
営業利益(前期比) 571百万円(78.2%)
経常利益(前期比) 592百万円(60.4%)
当期純利益(前期比) 382百万円(56.5%)
1株当たり当期純利益(EPS) 95.83円
自己資本当期純利益率(ROE) 4.7%
株価純資産倍率(PBR) 0.51倍
株価収益率(PER)  11.05倍
自己資本比率 73.6%
1株当たり純資産(BPS) 2,076.12円
配当性向 31.3%
配当利回り 2.85%

また、弊社ホームページにも掲載しておりますので、下記のリンクよりご覧ください。

・業績・財務情報-[財務ハイライト]
・業績・財務情報-[主要な経営指針]
・IR資料室-[決算短信][報告書]

 

Q 第63期において、自己資本率が前期より下がったのはなぜですか?

 支払い条件の変更により、支払手形、電子記録債務が増加したことによるものです。

 

Q 海外戦略については?

 新規市場の開拓と価格競争力を強化するという観点から、上海阿童木建材商貿有限公司に続き、かねてより駐在員事務所を開設しておりましたベトナム・ホーチミン市に、現地法人の子会社「ATOM LIVIN TECH VIETNAM COMPANY LIMITED」を2017年5月18日付で設立しました。2017年7月14日には輸出入許可も取得し、本格的に活動を開始しています。当面は、現地生産品の調達を強化するとともに、東南アジア市場での販路拡大に取り組んでいきます。
一方、本社においては、ベトナム現地での販売支援、更に現地生産品の日本国内での販売支援を行う海外事業推進グループを2017年1月に立ち上げ、取手や引手などベーシックな商品の価格競争力を高めていきたいと考えており、また同グループは、将来的に新規市場の開拓をはじめとする海外での事業活動全般を担う部門とすべく注力していきます。

 

Q 配当については?

 当社は株主の皆様に対する利益還元を最重要課題ととらえ、第9次中期経営計画においては、業績の推移を勘案しつつ、常に積極的な還元を目指しており、2017年6月期の配当金については、1株当たり年間30円とさせていただき、2018年6月期においても、引き続き1株当たり年間30円の配当を予定しております。

「日経IR・投資フェア2017」に出展しました

  • 2017年8月29日

 

 

8月25日(金)・8月26日(土)の2日間、東京ビッグサイトにて開催された「日経IR・投資フェア2017」に出展いたしました。(ブースNo81)
会期中は、当社ブース並びに会社説明会にたくさんの方にお越しいただき、誠にありがとうございました。
会期中に配布させて頂きました資料は、下記のとおりとなっております。

・コーポレートストーリー2017
アトムニューズ
・2017秋の内覧会のお知らせ

初日の朝より多くの方がブースにお立ち寄りくださり、とても熱心に説明を聞いていただきました。
展示していた弊社商品をご覧いただきながら「うちにもついてるよ。」「知らなかったけど、家の中にあるかな?」など、たくさんの方とお話しできたのは、とても大きな収穫となりました。ありがとうございました。

また、2日目の会社説明会も多くの方にご出席いただき、本当にありがとうございました。

多くの上場企業の中、当社のように住宅の中で身近なところにあるのに、なかなか目に触れる機会が少ない製品を販売している会社にとって、「日経IR・投資フェア2017」に出展することは、投資家の皆様に知っていただく大きなチャンスであると思っております。

ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。

Thanks for the 10th anniversary(前編)

  • 2017年8月21日

2017年、お陰様でアトムCSタワーはオープン10周年を迎えました。
4月に開催した「春の新作発表会」からしばらくの間、1階ギャラリーショップKANAGUにて、
記念展示を行いました。

この10年、多くの方がCSタワーにご来場いただきました。金物業界のみならず、様々なジャンルの方と交流させて頂き、新たな出会いがありました。
そこでいくつかのキーワードとともに、時間を遡っていきます。

 

●新橋

 

アトムCSタワー所在地の新橋近辺は名所史跡の多い土地です。
ざっと上げてみると、愛宕神社、鉄道発祥、東京タワー、最近では新虎通りも開通しました。
CSタワーの目の前には、忠臣蔵の浅野内匠頭終焉の地、田村家屋敷跡の碑があり、歴史ウォーキングで訪れる方もいらっしゃいます。

 

●芝家具

CSタワーがある辺りは、旧地名を芝・田村町といい、かつては「芝家具」で栄えた場所でした。

「芝家具」とは、この芝・田村町いわゆる芝地区で製造販売する洋家具のことで、優れた技術と古い伝統を誇る注文一品生産の高級品であることを特徴としていました。

洋家具が初めて日本に渡来したのは室町時代で、そのあと江戸時代にも入っていましたが、本格化したのは安政6年(1859年)横浜に外国人居留地が設けられてからでした。
当初はまだ生産は行われず、日本人は修理や流通に携わるだけでした。そんな当時、初代アメリカ公使ハリスの書記官ヒュースケンが芝の大工に椅子を作らせたという記録が残っています。たぶん日本人が初めて洋家具を作った記録だと思われます。

洋家具業が一つの産業として興ってくるのは明治に入ってからで、当時の文明開化の風潮に乗って他の欧米文物と同様、洋家具も近代・自由の象徴として上級階級から庶民へと浸透していきました。椅子・テーブル・西洋飯台(食卓)・書棚の4点が当時の洋家具の主なものだったようです。

このような状況のなかに「芝家具」は興ってきました。業者の多くは西洋古道具商と称した人たちでした。当時は現在と違って、古道具や中古品は皆があこがれる立派な商品でした。まして家具は耐久消費財ですから、業者は西洋人などから購入した商品で初期の需要は十分まかなえたようです。そのうち新品を扱うようになり、その製作に建具職人や指物職人が携わっていました。

「芝家具」の成立には地域的に有利な要因もあったようです。この区域は江戸時代には殆どが大名や旗本の屋敷でした。明治になって多くの武士が去り、私有地すべてに税がかかるようになると、これを分割して借地に出しました。つまり、居職人が住むのに新開地は都合がよかったわけです。
それにこの区域は街道沿いに商店街が栄え、金毘羅宮・烏森稲荷の門前町があり、赤レンガ街には勧工場(一種の名店街)ができ、明治5年には新橋駅も開設しました。近隣は官庁街・ビジネス街・商店街・貴顕の大邸宅等があって、店舗を開くのに有利であったわけです。
さらには、洋風建築が盛んに建てられ始めたことが「芝家具」興隆の追い風になりました。鹿鳴館(明治16年完成)をはじめ、明治20年代には多くの官庁や会社が建てられ、30年代には一般邸宅にも及びました。

明治に入って我が国においても工場制機械工業が始まりました。「横浜家具」が実用量産の道を歩んでいったのに対し、「芝家具」はハンドメイドの注文一品生産による高級洋家具を特徴とし、ようやく洋家具に対する審美的な要求を持ち始めていた東京の需要によく応え、順調に業績を伸ばしていきました。
関東大震災(大正12年)前後が「芝家具」の絶頂期だったようです。
その後、不況・戦時統制を経て、戦後再び復興しましたが、生活様式の変化等々時代の流れにより、残念ながらいまやかつての姿は全く見られなくなりました。

(アトムニューズ153号より)

 

後編は9月に掲載予定です。

 

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