家具設計のためのスライド丁番チェックポイント1

設計ガイドの見方、設計のチェックポイント

スライド丁番のご使用に当たっては、「側板に対する扉のかぶせ代」や「(両開き扉や連続扉の場合の)扉と扉との隙間寸法」をどうとるかが大変重要になります。その点を誤ってご使用になりますと、扉の開閉に際して扉が側板や他の扉にぶつかったりして、扉の損傷やあるいは故障の発生につながります。

スライド丁番の特性を十分に理解され上手にご利用していただくために、設計ガイド中にある資料の見方および設計に当たってのチェックポイントなどについてご説明いたします。

「扉のかぶせ代」の設定

扉のかぶせ代Aを「かぶせタイプはみ出し寸法表」から選び出してください。

●扉のかぶせ代Aは扉端よりカップ掘り込み穴端部までの距離Bの決め方によって決まります。

(例:C105°D)

「丁番側はみ出し寸法」「扉先端部のはみ出し寸法」の求め方

丁番側はみ出し寸法Dとは、開扉時に吊り元側コーナーが、閉時の扉収まり位置よりはみ出す寸法を示します。

「グレー」 ・ 「水色」内に表記されている数値が丁番側はみ出し寸法Dですので、扉厚C・扉端よりカップ掘り込み穴端部までの距離Bをもとに「はみ出し寸法表」より求めてください。

(注)扉の吊り元側コーナーを加工しますと、丁番側はみ出し寸法Dは表の数値より減少します。(詳しくは弊社までお問い合わせください。)

開き側扉先端部のはみ出し寸法Eは、開扉時に扉先端部が、閉時の扉収まり位置よりはみ出す寸法を示します。

「かぶせタイプの各部すきま寸法」の求め方

スライド丁番を使用して扉を開閉させるためには、右図のの隙間を取ってください。

表より丁番側はみ出し寸法D・開き側扉先端部のはみ出し寸法Eを求め、右式に当てはめてください。

イの場合・・・イ>A+D
ロの隙間・・・ロ>E×2
ハの隙間・・・ハ>D×2
ニの隙間・・・ニ>D+E
(注)表の各データは木工加工の強度や扉の垂れ下がりなどは考慮に入れておりませんので、実際にはの寸法は少し大きめに取ってください。扉の取り付けや調整が容易になります。

(注)かぶせタイプはみ出し寸法表の「水色」範囲内では、扉の吊り元側コーナーが側板木口に当たり、扉がスライド丁番の最大開き角度まで開きません。この場合は、扉表面吊り元側のコーナーを面取り加工をする、側板木口と扉面との隙間を取るなどの対策が必要になります。

「インセットタイプの各部すきま寸法」の求め方

スライド丁番を使用して扉を開閉させるためには、右図のの隙間を取ってください。

表より開き側扉先端部のはみ出し寸法E・丁番側ちり寸法Dを求め、右式に当てはめてください。

ロの隙間・・・ロ>E×2
ホの隙間・・・ホ>D
(注)表の各データは木工加工の強度や扉の垂れ下がりなどは考慮に入れておりませんので、実際にはの寸法は少し大きめに取ってください。扉の取り付けや調整が容易になります。

(注)インセットタイプちり寸法表の「水色」範囲内でご使用の場合は、「水色」内に表記されている丁番ちり寸法Dを確保できるように、丁番の左右調整ネジを用いて扉を矢印の方向へ調整する必要があります。

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